

平安京の町割りを下敷きに中世、近世を経て洗練と完成を見た伝統的な都市住宅15000軒余が、京町屋と呼ばれています。一歩足を踏み入れるとタイムスリップしたかのような風情。伝統工法の優れた技術の集まりである町屋が集まり、京都のアイデンティティを作り上げてきました。
そんな町屋が高度経済成長期からバブル経済期以降、多くが壊され美しく歴史的な町並みが失われています。「相続税」や「維持費」の問題で毎年1,000件もの町屋が姿を消しているといいます。住み続けたいと思っている住人の方が大半ではありますが、現代の生活スタイルにあわせ修繕・改修が行われてもなお、京町屋は「寒くて、暗くて、不便」などといわれ、また、住居でなく完全に店舗になったり、取り壊されてマンションや駐車場になっているのです。

町屋の暮らしや文化を継承するために、町屋再生事業は生まれました。町屋を宿泊施設としてゲストが滞在することで、町屋に新鮮な風が通り抜け、家屋が生き返り朽ちるのを防ぎます。京都に訪れる方々にも町屋文化を知っていただいて、世界に誇れる日本の伝統文化を継承するのです。
外装・内装の改修は、古来より受け継がれてきた京町屋の意匠を最大限に活かしつつ、水廻りやエアコンの設置など現代のライフスタイルに考慮した設備を取り入れ、京町屋を再生します。さらに、宿泊施設としてゲスト滞在に必要な家具や備品、リネン、アメニティなどもご用意し、ホテル慣れしている客層も快適に滞在できるようになっております。また、ゲストの利用予約から支払いまでをオンラインで行い、町屋に入る鍵は暗証番号方式の鍵の開閉錠システムを導入します。町屋の清掃を京都の専門業者へ委託して運営コストを最小限に抑えます。

京町屋を「宿」として再生しゲストが滞在することで、町屋に新鮮な風が通り抜け、家屋が生き返り朽ちるのを防ぎます。また、京都に訪れるゲストの方々にも町屋文化を知っていただき、世界に誇れる日本の伝統文化を継承することができます。
日本では古い物は一部の人しか受け入れてきませんでした。しかし、今は欧米と同様に歴史地区の保存に着目する企業や個人投資家が出てきています。このメリットは通常の不動産管理とは違い、社会的な貢献や宣伝する力があることです。
「世界遺産」クラスの京町屋のオーナーとなり、京町屋を「宿」として再生することで、国富の毀損を阻止し、歴史ある文化財を保護するのが町屋再生投資です。通常の不動産投資だけでは得る事ができない「社会的貢献」も兼ね備えた投資なのです。
取材協力:伊藤泰斗(株式会社アリストクラシー
ホテル&リゾート代表取締役社長)
株式会社デロイトトーマツコンサルティング(現社名:ブラクストン株式会社)戦略担当、日本総合研究所調査部非製造産業部門研究員、住友銀行(現三井住友銀行)融資等担当を経て現職。





